上海、江蘇、浙江、安徽の4省市は、長江デルタ高速鉄道ネットワークの強みを活かし、チケット業務のプラットフォームを統一し、「高速鉄道+観光地入場券」「高速鉄道+ホテル」などの旅行パッケージ商品を発売、「快適漫遊の旅」を全面的にアピールする計画だ。中国広播網が伝えた。
長江デルタ観光協力第4回業務会議がこのほど上海で開催され、上海、江蘇、浙江、安徽4省市の観光部門は、「観光一体化事業を率先して実現するための長江デルタ地域の行動綱領」に調印した。これにより、同地域における新たな観光協力・発展計画が始動した。
安徽省の花建慧副省長は、「今回の業務提携は、安徽の観光ビジネスと観光産業の発展に対し、科学技術、資金、先進管理など各方面でのメリットをもたらすものであり、『ウィンウィン』と『マルチウィン』が実現するだろう」と述べた。
今回の提携を契機として、長江デルタ地域の観光業界には、一連の新業態や新製品が大量に登場すると予想される。なかでも、同地域における観光資源の統合推進に重要な役割を果たすのが「高速鉄道」だ。
上海鉄道局は、京滬(北京―上海)、滬寧(上海―南京)、合蚌高速鉄道(合肥-蚌埠)など計10本の高速鉄道を擁し、上海、南京、杭州、合肥などの中心都市を核心とした高速交通圏を形成している。今後、江蘇、浙江、安徽、上海の高速鉄道ネットワークと停車駅に立脚し、高速鉄道停車駅の観光案内、集散、サービス関連施設の建設を推し進め、「高速鉄道+観光地入場券」「高速鉄道+ホテル」などの高速鉄道快速観光パックツアーや関連観光商品を発売する計画だ。
浙江省観光局の趙金勇局長は、「今では、高速鉄道列車に乗車すれば、40分、50分、せいぜい1時間ちょっとで別の都市に到着してしまう。大変便利で、まるで同一都市内を移動しているようだ」とコメントした。
夏の旅行シーズンの観光客誘致を目的に、多くの旅行業者は今夏、華東エリアへの高速鉄道利用パック商品を続々と発売した。旅行社側は、「最もスタンダードなパターンは『華東5都市めぐり』という、往復で高速鉄道を利用する5日間のツアーだ。移動手段に高速鉄道を選ぶお客様は、やはり多い。移動のための時間が短縮され、観光する時間がより多く確保できるのが、多くの旅行者が高速鉄道を選ぶ最大の理由だろう」と指摘した。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年7月28日