2014年8月26日  
 

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増える「ルックス重視派」の若者 (3)

調査結果 「周囲にルックス重視派が多い」68.8%

人民網日本語版 2014年08月26日15:03

〇約6割が「今は『顔を重視する時代』」と感嘆

「ルックス重視族」がますます増えると、どのような結果が待っているのだろうか?調査によると、「さまざまな他の判断基準がねじ曲がるのではと心配」と答えた人は32.7%に上り、「若い人が、内面の価値を軽視するのではないか(26.0%)」「さまざまな差別が生まれるのではないか(17.8%)」「外見で人を判断する社会の風潮がますます激化するのでは(10.5%)」「美容整形の流行を煽り立てるのでは(7.4%)」などの心配が続いた。一方、「若い人は、自分の容姿をいっそう重視するようになる(4.4%)」との意見もあった。

ルックスを極度に追い求める社会の風潮について、朱教授は、「容貌だけを評価の基準とするすると、人々は、主流の価値や本質的な精神の質を重視しなくなり、人々の精神状態や社会の風貌に対してマイナス影響がもたらされる。さらには、常軌を逸した正常ではない社会的行為が生じる恐れがある。たとえば、過度の美容整形や売春など、ルックスを資源とした消費行為や競争行為が氾濫する可能性がある」とコメントした。

李教授は、「美に対する判断は、いくつかの段階に分けられる。年齢が高くなるにつれて、変化・発展がみられる。したがって、ルックス重視派が増えることによる青少年に対する影響についても、それほど心配するには及ばない。青少年が大人になった頃には、彼らの世界観や価値観も、より成熟したものとなっている。彼らは、外見だけではなく、さまざまな観点から他人を判断できるようになっているはずだ。年齢をさらに重ねた人は、もはや『ルックス重視派』のままでは居られない。極端に走る一部の少数派がいるとしても、全体的な傾向については、心配する必要はない」との見方を示した。

「ルックス重視派」が増える一方の現状を受け、回答者の約6割(59.7%)は、「今は『顔を重視する時代』」だと感嘆している。

李教授は、「ルックス重視時代」という表現について批判的な見解を示し、「見た目で人を判断するのは、あまりにも浅はかな評価方法であり、あらゆる人に当てはまる一般的な基準ではない。問題を表面的にしか捉えない人は、身なりだけを立派にして就活すれば、良い仕事を見つけることができると思っている。だが、ハイレベルの仕事を見つけようとすればするほど、ルックスが及ぼす影響は小さくなる。今の時代に物を言うのは、個人の能力であり、決して優れたルックスではない」と強調した。

朱教授は、「若者は、自分の内面に磨きをかけ、理想を追求していくことを重視すべきだ。将来につながるこのような努力が、外見面での欠陥を十分に補ってくれる。たとえ元々の容姿があまり冴えなくても、高い教養を備えている、あるいは強い向上心や自信を持っていれば、ルックスに気品や風格が添えられ、大きな人間的魅力も溢れ出てくるだろう」とアドバイスした。

「内面的能力とルックス、より重要なのは?」との問いに対し、「内面的能力」と答えた回答者は45.5%、「ルックス」を選んだのは9.4%、「どちらも重要」と思う人は43.3%、「どちらともいえない」が1.7%だった。(編集KM)

「人民網日本語版」2014年8月26日


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