中国科学院古脊椎動物・古人類研究所が14日に発表した情報によると、同研究所の汪篠林氏が率いる中国・ブラジル共同調査隊は、遼寧省西部の建昌県と凌源市で、今から約1億2000万年前の熱河生物群から、新種の翼竜「アバターイクラン翼竜」を発見した。この翼竜の頭部は、SF映画「アバター」に出てくる惑星パンドラを飛行する獣「イクラン」の頭部に似ており、この名称がつけられた。同研究成果は、ネイチャーの「Scientific Reports」(電子版)に掲載された。人民日報が伝えた。
汪氏は、「新たに発見されたアバターイクラン翼竜の頭部は平で、顎の横側に奇妙な刀の形状をした半円形の骨があり、鋭い牙を持っている。これはアバターのイクランの頭部によく似ている。しかしこの翼竜は映画のイクランより小型で、翼幅はわずか1.5メートルのみだ。イクランは12メートルで、地球上で現在まで発見されている最大の翼竜と同じ大きさに相当する」と説明した。
この翼竜の2つの化石は、下部白亜系九仏堂層から発見された。1つは頭蓋骨と顎、身体の一部の骨を留めている。もう1つは頭蓋骨全体、顎、一部の頚椎を留めている。翼竜の化石のうち、保存状態の良い同種の複数の化石が発見されるのは、非常に稀なケースだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年9月15日