大型で万能型のザルビノ港の位置取りを示している
ロシアの港湾会社スマグループのバーニン副総裁(副社長)はモスクワで行われた推奨会の席で、中国とロシア両国の企業が協力してロシア沿海地域のザルビノに大型の万能型港湾を建設することを明らかにした。年間の貨物取扱量は6千万トンに上り、北東アジア地域で最大の港湾となり、このエリアの物流・輸送環境を大幅に改善することが期待される。人民網が伝えた。
ロ中が協力して開発建設するザルビノ港はロシア南東部の沿海地方ハサン地区に位置し、中国の国境からは18キロメートルの地点にある。ロシアの極東地域における天然の不凍港であり、鉄道や道路でロシア内陸部や中国の吉林省琿春市とつながっている。既存の港湾はインフラ設備が老朽化し、中国側の港湾利用のニーズに対応できなくなっていた。そこで中ロ双方は協力して港湾の改良に取り組むことを決定。今年5月に行われたアジア信頼情勢措置会議(CICA)の上海サミットでは、両国の指導者が見守る中、吉林省とスマグループがザルビノ万能型港湾の建設協力の枠組合意に調印した。計画では老朽化した港湾を一新し、コンテナ輸送を中心とした重要な国際貨物輸送港湾に生まれ変わらせることになっている。
バーニン副総裁の説明によると、ザルビノ港の建設によりアジア・太平洋と欧州、中央アジアとの輸送ルートの開拓が進み、ロ中の極東地域とアジア・太平洋地域における協力が促進されるとともに、吉林省が抱える海への出口がないという問題も解決される。また穀物用のふ頭もザルビノ港の重要な構成要素で、ロ中の穀物貿易に優れた輸送インフラを提供し、中国とアジアの食糧の安全保障を確保する上でプラスになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年9月15日