浙江省台州市仙居県に住む戴杏芬さんは、今から21年前、無一文の若者に一宿一飯の施しを与えたことがあった。戴さんに助けられた何栄鋒さんはその後、志を高く持ち財を成した。20年余りの間、戴さんに対する恩を忘れず、感謝の心を持ち続けた何さんは、額面100万元(約1760万円)の小切手をお礼として戴さんに差し出した。巨額の小切手を眼の前にした戴さんは、何の迷いもなく、そのお金を受け取ることを拒否した。「見返りを求めない施し」と「一滴の水の恩を湧き出る泉をもって報いる」という2つの面を持つこの素晴らしいエピソードは、人々の間で大きな話題の的となった。中国青年網が伝えた。
戴さんは、20年あまり前、無一文の若者3人に一宿一飯の施しを与えた。3人のうち一番年が若かった青年が、何栄鋒さんだった。その頃の何さんは、色が黒く痩せこけていて、ほどんど話をしなかった。20年経った今、何さんの体重は100キロを超え、瀋陽で名の知れた企業家となった。何さんは20数年間、恩人にお礼を言うために、戴さんの所在をあちこち探し続けていた。