2014年12月12日  
 

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人民網日本語版

抗戦資料の収集家 「歴史が価値を認めてくれると信じて」 (2)

 2014年12月12日10:14

王氏には休む暇もない。抗戦資料を集めるほか、王氏は戦争の経験者や生存者などを支援する活動に頻繁に参与している。王氏は多くの社会活動の中で、中国民間対日賠償請求連合会文物回収部部長という肩書を最も重視している。

中国民間対日賠償請求連合会は今年8月、王氏の働きかけを受け、在中国日本国大使館を通じ、天皇明仁と日本政府に書簡を送り、中国から盗み出した文化財「中華唐鴻胪井刻石」を返還するよう要求した。この国宝級の唐代の刻石は、日本軍が1908年に日露戦争の戦利品として略奪し、現在も皇居内に保管している。

王氏を始めとする民間の文化財回収行為は一時、中日両国で大きな反響を呼んだ。歴史学者の王仁富氏は、「彼は考え、熱意、広い心、正義感、責任感のある人物で、抗戦資料収集の事業に身を投じ、自らの静かな努力により歴史の真相を明らかにしようとしている。この執着心は感動的だ」と王氏を評価している。

社会の名誉を勝ち取ってはいるが、王氏の執着は家族や友人から理解されないことがある。王氏は、「家族と友人からはこれ以上続けず、生活を楽しむべきだと忠告されている。私は生活の多くの楽しみを捨ててしまったが、彼らには分からない充実感を手にしている」と述べた。

王氏はまた記者に対して、「抗戦資料の収集により、日本の侵略者の罪を明らかにすることが最終目標ではない。私は中日友好を見守った多くの品物も収集しており、両国の国民がいつか友好交流の道に戻ることに期待している」と話した。

王氏のように日本や抗日に関連する資料を集める民間収集家が増加している。ある人はこれを応援し、ある人はこれを疑問視している。王氏は自分が続けている事業について、「我々が今発揮できる力は限りがあるかもしれないが、歴史は我々の価値を認めてくれるはずだ。だから私もこれを続けていく」と語った。

「チャイナネット」 2014年12月12日


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