さらに、不動産物件の高級化と言う趨勢が挙げられる。ここ数年、一線都市の土地市場の競争はますます熾烈化している。特に三~四線都市の市場が低迷するようになってからというもの、一線都市は大型不動産会社、中型国有企業、積極的な民間企業の集まる戦場となった。ここ数年、「地価が不動産価格を大幅に上回る」土地が相次いでいる。1平米あたりの価格が3万元、さらには5万元を上回っている以上、デベロッパーは物件のハイエンド化・高級化により、高額の不動産に抵抗のないエリート層をひきつけるしかない。ゆえに、高級な内装、ハイテク、ハイエンドな関連施設などが徐々に「標準装備」となった。しかしこれには巨額の投資が必要で、不動産コストが自然と上昇している。
全体的に見て、北京、上海、深センの不動産価格の高騰はすでに常態となっており、市街地の新築住宅が5万元/平方メートル時代に突入するのは間違いない。しかしこれは、不動産バブルを意味するわけではない。国際的な大都市はどこも同じ状況で、ロンドンや香港、ニューヨークの不動産価格は北京・上海・深センを上回っている。大都市のひとつのレッテルである、高い不動産価格は、人々から歓迎されるものではないが、これも経済、社会、都市の発展がある程度に達したことによる必然的な産物だ。客観的・理性的に見る必要がある。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年7月9日