日本の家電市場は今なお百花繚乱で、変わらないのは「メード・イン・チャイナ」の日本ブランド製品が大半を占めていることだ。ここ数年、タイやマレーシアで作られた製品が増えたものの、「メード・イン・チャイナ」がやはり多数を占める。産地をしっかり確認する日本の消費者は、東京にはほとんどいない。たまにメードインジャパン家電であることを強調する店があるが、これはたまたまで、実際のところ、産地は消費者の主たる関心事ではなく、強調してもあまり意味はない。
家電の産地からみると、「メード・イン・チャイナ」に懐疑的な日本人は今や少数派だ。だがブランドのパワーや影響力を比べると、その差は大きく、開きも大きい。だがハイアールが銀座の目抜き通りにネオン広告を常設し、宣伝を展開していることから、中国ブランドの飛躍の時がまもなく訪れることが予想される。質の高さとデザインの目新しさがなければブランドは発展しない。ブランドというものは一日にして成るものではなく、一世代の人々の努力を必要とし、時には幾世代もの人々の努力を必要とするもので、既存のブランドから、さらに新しいブランドを派生させることが必要だ。中国経済の発展はここ20年ほどのことであり、日本や欧米に比べて圧倒的に時間が短い。また中国は長らくブランドの問題を語れる段階になく、ブランドに真に向き合うようになったのはここ数年のこと。海外でブランドを普及拡大させる取組もまだまだ始まったばかりだ。
中国の電器製品がこれからどのような形で発展していくにせよ、銀座のハイアールの広告は輝き続けなければならない。時の流れを経なければ、中国の電器製品ブランドがハイアールを出発点として本当の意味で普及拡大していくことはあり得ない。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月10日