2015年7月24日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>科学技術

中国の「宇宙の目」、世界最大の電波望遠鏡の謎に迫る (2)

人民網日本語版 2015年07月24日14:19

◆なぜ貴州省に?

衛星写真を見ると、貴州省平塘県の地形はしわだらけの象の肌のようだ。さらに分解能を高めると、大小様々な「じょうご型」の穴があることが分かる。その内の一つが、科学者が長年追い求めてきた、この最大の望遠鏡の「家」だ。

FASTプロジェクトフィードサポートシステムのチーフエンジニアである孫才紅氏は、自然の窪地「大窩凼」を建設地として選んだ3つの理由について、「まずはこの地形がFASTのくぼみのラジアンと形状に最も近く、掘削が最も容易だ。次に現地のカルスト地形によって雨水が地下に浸透しやすく、水たまりになり望遠鏡を浸食することがない。それから電波望遠鏡は静かな環境が必要だが、『大窩凼』から半径5キロ内に村が一つもなく、理想的な環境となっている」と説明した。

◆宇宙人は見つかるか?

中国天文学会理事長、中国科学院院士の武向平氏は、「FASTはパルサーの観測に非常に適しており、一般相対性理論の検証が可能だ。これは高エネルギー物理学、極端な条件下の物理学、相対性理論の検証にとって、非常に有意義だ。またFASTは宇宙のより遠くを見ることができ、宇宙の起源、さらには地球外文明の謎の解明を促す」と話した。

中国天文学会会員、天津市天文学会理事の史志成氏は、「宇宙の生命体、もしくは高い知能を持つ宇宙人が存在すれば、彼らが広大な宇宙に残した情報を、FASTによって確認できるかもしれない」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2015年7月24日


【1】【2】

関連記事

コメント

最新コメント