歴史問題について、程大使は次のように述べた。中国は1945年の前と後の日本を区別して見ており、日本軍国主義と日本の一般民衆を区別して扱っている。近代以降、日本軍国主義が起こした侵略戦争は中国人民と広範なアジア諸国人民に悲惨このうえない災難をもたらした。他方、日本は戦後平和的発展の道を貫くとともに、改革・開放の過程で、中国の近代化のために多くの支援をしており、われわれはこれを積極的に評価している。程大使は次のように指摘した。近年、しばしば歴史問題によって中日間に矛盾が生じたが、中国側が引き起こしたものは一つもない。中国側がとった行動はすべて、日本側が侵略の歴史を美化し、否定したことに対するしかるべき反応だったのだ。日本側が約束を誠実に守り、侵略戦争の責任を明確にし、侵略の歴史を直視し真摯に反省するよう希望する。
まもなく発表される安倍首相の談話について、程大使は次のように述べた。どのような形で発表されようとも、談話はすべて日本政府の立場を代表する。日本の軍国主義が起こした侵略戦争の被害国として、中国側は日本の中国、アジア諸国侵略の歴史に対する態度に注目し、約束を誠実に守るかどうか、日本政府がこれまで国際社会に表明した態度を本当に受け継ぐかどうかに注目している。それが日本とアジアの隣国の関係発展にかかわるだけでなく、日本の将来の行方にもかかわるからだ。過去の加害者が被害者に対しどう反省の誠意を示すかは非常に重要なことだ。わざとあいまいにし、侵略の責任を薄め、はては否定するならば、それは再び被害者の傷口をえぐり、傷口に塩をぬることにひとしい。中国側は日本側があの歴史をどう総括し、被害国の民衆にどう反省の誠意を示すかに注目している。ドイツのワイツゼッカー元大統領とメルケル現首相の歴史問題についての見解は共に日本のよい参考になりうる。
抗日戦争勝利70周年記念行事について、程大使は次のように述べた。中国は世界反ファシズム戦争の東洋の主戦場で、中国人民はあの戦争で極めて大きな民族的犠牲を払い、また世界反ファシズム戦争の勝利に重要な貢献をした。今年はちょうど第二次大戦終結70周年にあたっており、中国はこれまでの慣例と国際社会のやり方を参考にして記念行事を盛大に執り行う。記念行事の目的は歴史を銘記し、烈士をしのび、平和を大切にし、未来を切り開くことだ。これは特定の国に対するものではなく、今日の日本に対するものではなく、日本人民に対するものではない。日本が国際社会と共に、戦争が残した教訓を真剣にみつめ、考え、過去の不幸な歴史と決別し、本当にそれが繰り返されないようにし、まったく新しい一ページをめくって、人類社会の素晴らしい未来を切り開くよう希望する。
![]() | ![]() |
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156 北京 (010) 6536-8386