「5つの堅持」は、中国が南中国海問題を処理する上での核心的立場を体現している。近年、一部の国家は悪意をもって「中国脅威論」を煽り、人々を惑わせようとしており、地域内国家は中国の南中国海政策の動向に高く注目している。「5つの堅持」は、中国が平和的な方法で係争を解決する決心を改めて示すものであり、南中国海の平和と安定の維持に向けた中国の意図を突出させ、中国が他国の利益に関する関心事に配慮する善意を表すものだ。
一方で、中国は「ボトムライン」もはっきりと示した。王部長の発言からは以下のような内容が読み取れる。
(1)中国は断固として主権と正当な権益を守る。米国やフィリピンなどは近年、「国連海洋法条約」を利用して、中国が主張する「九段線(Nine-Dash Line)」を批判している。王部長は、「これは中国の島嶼に対する不法占拠を正当化しようとする行為であり、歴史的経緯に背く」と指摘した。
(2)中国は断固として理不尽な要求に反撃する。米国・フィリピンは再三にわたって中国の島嶼建設に難癖をつけ、いわゆる「凍結」の主張によって中国の主権範囲内における活動を妨害した。王部長は、「各国が凍結の基準で共通認識に至ることは難しく、実現性に欠ける」と指摘した。
(3)中国は不当な言いがかりに断固として反対する。一部の国家は南中国海問題について、何かにつけて大げさに騒ぎたて、矛盾を激化させ、係争の解決を妨害し、地域発展の大局にも悪影響をもたらしている。こうした間違った行為について、王部長は「故意に問題をでっち上げた者が責任を負うことになる」と指摘、いかなる国も南中国海の情勢を撹乱することを許さないとした。
上述の3点について、「攪乱症候群」の国々は良く覚えておくべきだ。病状に最も適した薬と言える。もし病状が重くなり、利己心の誘惑を抑えきれず、情勢を乱そうとする癖が治らなければ、最終的には他国だけでなく自国にとっても損益となるだろう。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月5日