青海大学付属病院と米国ハーバード大学医学大学院の専門家で構成された共同科学研究チームは、およそ3年に及ぶ研究の結果、ヒトが長期にわたり高原地帯の低酸素の環境にいた場合、脳部の微細な構造と機能に変化が生じる可能性があることをつきとめた。この成果は高原の低酸素と睡眠障害、頭痛、記憶力の低下などの症状との関係の解明にとって、重要な意義をもつものだ。同チームは青海省海東地区と海北、果洛、玉樹の3チベット族自治州において、チベット族と漢族の被験者169人を選んでサンプルを採取し、マルチモーダル磁気共鳴技術を利用し、脳をスキャンして画像を取得した。その結果、高原の低酸素環境に長くいると、海馬体や小脳虫部などの微細な構造と機能に変化が生じる可能性があり、海抜が上がれば上がるほど、影響も大きくなることがわかった。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月30日