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北京、「正体不明の組織」が犯罪情報の重要な提供者に (2)

人民網日本語版 2015年09月25日08:37

近年、ネット上では、北京の「防御網」を紹介する話題が多い。例えば、正体不明の組織「朝陽区の区民」、「西城区の中年女性」、「海淀区のネットユーザー」、「豊台区の区民」など。

うち、「朝陽区の区民」は、有名人や芸能人の麻薬使用を通報し、逮捕につなげていることで知られている。ネットユーザーらは、「朝陽区の区民」について、「ビッグニュースを作ることが好き」と冗談で言っている。ベンチャー投資家の薛蛮子や俳優の黄海波(フアンハイボー)、映画監督の王全安(ワン・チュアンアン)などが買春で、歌手の李代沫(リーダイモー)、脚本家の寧財神(ニンツァイシェン)、俳優の王学兵(ワン・シュエピン)などが麻薬使用で逮捕されたが、全て「朝陽区の区民」の通報だったからだ。その他、殺人や強盗、白タクなど、大きな事件から小さな事件まで、多くの通報が寄せられている。

メディアの報道によると、「西城区の中年女性」は、2015年上半期、各種情報を1万1937件、犯罪の手掛かり567件を寄せた。北京警察は、「西城区の中年女性」に、懸賞金として14年に200万元(約3760万円)、今年の1-4月に56万元(1050万円)を用意した。

中国政法大学の洪道徳・教授は、「北京のこれらのボランティアは、いつでもどこでも、犯罪の疑いがある行為を見たらそれを警察に伝えることができる。一般市民は広い範囲をカバーすることができ、コミュニティのボランティアで構成される『防御網』は警察にとって大きな助けとなる。北京の社会の秩序を保つ点で、大きな役割を果たしている」と評価している。(編集KN)

「人民網日本語版」2015年9月25日


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