2015年12月15日  
 

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動画で魅せる「異文化融合」 (3)

清華大学大学院修士2年生 新野公介さん

人民網日本語版 2015年12月11日08:39

  新野さんの活動は、決して一方的な情報伝達ではない。ある日、視聴者からスイカが送られてきたので、「日本では塩をかけて食べる人が多い」と紹介する、「なぜ何かをかけるんだ」、「なぜ砂糖じゃないんだ」、「塩はかけるのが普通だ」など、視聴者から様々なコメントが寄せられ、「その食べものを巡り中国国内でも地方によって食べ方や習慣が色々あることを知ることができ、こちらも勉強になる」と新野さんは語る。もちろん、友好的なコメントばかりとは限らない。批判的なコメントや政治的問題を持ち出す人も中にはいる。そんなとき、「他のを見ればいいじゃないか」、「何度か見てみると面白さが伝わってくるよ」と、新野さんをフォローするのはいつもその他の中国人ネットユーザーだ。一方通行の動画配信ではなく、そこには習慣や文化を巡る意見や感想のやりとりが行われており、新野さん独自の民間交流が生まれているのだ。

  最近力を入れているのが、日本の料理を調理段階から紹介するという動画。10分足らずの動画だが、間違ったレシピが普及しないよう、何時間もかけて事前に下調べを行い、中日両言語字幕も制作し、日本の他地域の作り方も紹介するなど、分かりやすさと正確な情報の伝達に腐心する。寄せられる質問には丁寧に回答して情報を補う。さらに、「日本料理を食べことがある人は多いが、中国で手に入る調味料で、初心者でも自宅で作れる料理を紹介できるよう工夫している」という。学業との両立を図りながら定期的に配信し続けるのも一苦労だが、ファンから「日本料理が大好きでとても勉強になる」、「食べたときの反応が最高」、「面白い」、「毎回欠かさず視聴する」、「日本の食文化の理解にとても役立つ」といったコメントが次の作品のアイディアを考える原動力となる。新野さんは彼らにとっていつでも交流できる日本人スターであり、テレビに映る日本人とは違った親近感のあるリアル日本人青年なのだ。


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