百度が中国のインターネット企業として初めて独自に開発した自動運転車「百度無人運転車」が12月上旬、北京の高速道路での自動運転試験で、最高速度100キロを記録した。百度ディープラーニング実験室長の林元慶氏は、「百度無人運転車は人工知能を用い、カメラ、レーザーレーダー、ミリ波レーダー、GPSなどのシステムで周辺環境を感知し、ルート最適化を行い、人の手を必要としない100%自動運転を実現する」と話した。人民日報が伝えた。
車体は一般的な自動車がベースで、構造にほぼ変更はない。しかし車内には多くのコードが引かれ、数台のパソコンが設置されていた。
自動運転車はタイヤで移動するスマートロボットの一種とされている。レーザーsセンサは車の「目」で、道路上の周辺360度にある物体の遠近を知ることができる。車の「脳」は、リアルタイムで感知する環境情報と高精度地図に基づき、ルートの最適化を実現し、周辺の車両および歩行者の行為と意図を予測する。交通規則と道路状況などの条件面を満たせば、自動運転車は最高速度で走行し、移動の効率を高める。
自動運転車の車間距離スマート感知機能により、人による運転ミスを減らし、運転の安全性を高め、道路交通をスムーズにすることができる。自動運転が将来的に完全に実現されれば、人は運転から徹底的に開放され、時間および空間的コストを節約できる。例えば退勤時に、車は自らオフィスの外で待機することになる。駐車場の必要さえなくなるかもしれない。環境保護の面から見ると、省エネや汚染削減も同技術のメリットとなる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月11日