2015年12月29日  
 

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中国でカレンダーや手帳が大ブームに、そのワケは? (2)

人民網日本語版 2015年12月29日10:32

伝統ある中華書局がクラッシック路線であるの対して、図書ブランド「未読」は、オシャレ路線。80周年を迎えた英国のペンギンブックスとタッグを組み、「ペンギン手帳」を発売している。「手帳」ではるが、カレンダーとしても使うことができる。「ペンギン手帳」は、ペンギン・ランダムハウスらしいデザインだ。同社(中国)のデザイナーは書郷週刊の記者の取材に対して、ドイツのタイポグラファー・ヤン・チヒョルトが1948年に、ペンギンブックス社のためにデザインしたペーパーバックの視覚イメージを基礎に、上と下はカラーで日めくりカレンダーとなっている。そして、その真ん中がオレンジ色の手帳となっている。「この商品を通して、来年に対する期待を高めてもらいたい。そして、オリジナル手帳を作ってもらいたい。スペシャルカレンダーを作るというのが当社の狙い」。

「ペンギン手帳」は188元(約3500円)と高価であるものの、中国で大人気となり、手に入りにくい商品となっている。カレンダー手帳がどうしてこんなに高価であるかについて、同デザイナーは、「材質と工法に対するこだわりが主な原因。表紙の弾力性と肌触りを保つために、オランダからポリウレタンを取りよせ、森林管理協議会(FSC)の認証を得た環境にやさしい紙を使っているため、字を書いた時にインクが裏にまで滲むことがない。また、構造も複雑。製本の過程でも、機械が使えない部分も多く、手作業で完成させている」と説明する。

「ペンギン手帳」はそのアート性や個性、美しさなどが人気になり、大ヒット商品となっている。他にも、いろいろな要素と組み合わせてオリジナリティある美しいカレンダーを作ろうと、デザイナーたちがコストアップするにもかかわらず、さまざまなアイデアを出している。例えば、読庫の「日禅」には、台湾の人気漫画家・蔡志忠の漫画が、「日趣」には、中国の漫画家・豊子愷の漫画が、中国青年出版社の「呉昌碩芸術カレンダー」には、中国の清朝末期から近代にかけて活躍した画家・呉昌碩の作品がそれぞれ採用されている。カレンダーブームに合わせて、各アーティストの作品が、人々の生活に楽しみを添えているのだ。


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