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中国でカレンダーや手帳が大ブームに、そのワケは? (3)

人民網日本語版 2015年12月29日10:32

カレンダーで「読書」も

カレンダーブームの中、鮮やかな赤色の表紙に金ぱくで「故宮日歴」と書かれたカレンダーも人気だ。北京の人気観光スポット故宮博物院は1932年に、「故宮カレンダー」を発売したものの、その4年後にさまざまな理由から発売が中止された。しかし、それから約80年経った2009年、故宮出版社は再び「故宮カレンダー」を発売するようになった。毎年、テーマや内容が変わっている。

「故宮カレンダー」を購入した人の中には、微博(ウェイボー)やブログに毎日、感じたことを書き綴っている人もいる。通常のカレンダーとは異なり、「故宮カレンダー」や「紅楼夢カレンダー」のようなカレンダーは、月日を示すだけでなく、文字や絵が1日の間に読める量に編集され、知識の詰まった本ともなる。1ページに過ぎないものの、ペースの早い生活を送り、読書も断片化している現代人にとっては、忙しい中で少しの時間を取り、新しい知識を取り入れる、良い手段となっている。

オリジナリティある手帳が人気に

また、日本や台湾などの地域では多くの人の必需品となっている手帳も、中国大陸部の若者の間でブームになりつつある。各日や月、年の予定をカレンダーに書きこむことができる手帳は、マークや絵、シールなどを使って、世界に一つだけのオリジナルカレンダーともなる。そして、使い終わっても、自分の「記録」としてその価値は残り、保存しておく人も多い。

手帳デビューして間もないというあるネットユーザーは、今年「読庫」が発売した「日課」を使っている。そして、年末となり、微博に「最近は毎日日記を書いている。『日課』を見ながら毎日が過ぎ、2015年ももうすぐ終わり」と書き込んだ。「日課」は13年から発売されるようになり、毎年大人気となって、「国民的手帳」と呼ばれるようにもなっている。各左側のページは、民国時代(1912年―1949年)の教科書の文や挿絵が書かれ、右側は一番上に日付や祝祭日が書かれているだけの空白のページとなっている。同ネットユーザーは取材に対して「初めてネット上で『日課』の説明を見て、思わず買ってしまった。そして、毎日日記をがんばって書いてきた」と話した。微博にアップしている画像を見ると、そこには読書や映画の感想が書かれているほか、シールも貼られており、内容はバラエティに富んでいる。「特に書くことがない日でも、左側の文や絵を見て、インスピレーションを得ることができる。昔は教科書の内容もとてもピュアで好きだ」。

「人民網日本語版」2015年12月29日


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