「東莞の企業は変化が目まぐるしすぎる」
東莞啓東線䌫(ケーブル)公司の于健平総経理は広東省ケーブル業協会の監査役長でもある。日本の職人と共通点があるとすれば、彼の企業も46年の長きにわたり経営を続けており、またケーブル製造という一つの業務のみに専念している点だろう。「日本企業と比べ、東莞の企業は変化が目まぐるしすぎる」と于氏は語り、また「企業のほとんどが上へ上へと目指しており、確かに這い上がっていくことの良さはあるものの、基礎となる製品の品質がきちんとしていないと、結局は徒労となる」とした。
于氏はさらに「やり方が細やかで落ち着いている企業が少ない。でなければ国内中小企業の一般的な会社の寿命が長くないといった現状にはならなかっただろう」、「ヨーロッパや日本には長年経営している企業が数多く、いずれも努力して完璧さを追求し、どのようにすれば業界の中でより良いサービスを提供できるか研究している。現在インターネットによる考え方やマーケティングの概念には確かにビジネスチャンスはあるものの、果たして自身の企業に適しているのかを判断する必要がある」、「業種の良し悪しではなく、きちんとやることをやって初めてそのコアの価値が出てくる。単に流行にのるだけでは、最初のうま味は人々に食い尽くされてしまい、後には骨が残っているだけだ。それでは表面を取り繕うことしかできない」とした。