2016年1月6日  
 

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高齢者も寂しさ忘れる日本の木の葉ビジネス (2)

人民網日本語版 2016年01月06日14:21

1981年、異常な大寒波がこの町を襲い、みかんの樹木が大量に枯れ、みかん栽培は壊滅的打撃を受けた。この時期、偶然大阪での出張中にレストランで出された料理に「つまもの」が添えられているのを見て、「上勝町には山一面の楓がある。これでビジネスができるはずだ」とひらめいた。

しかし、木の葉ビジネスはそう上手くはいかなかった。お客を探すことはもとより、町人の理解を得る必要があったが、横石さんがこのアイディアを伝えると、「馬鹿にしているのか?ゴミ(木の葉)を拾って売れというのか」と蹴飛ばされて追い返されたという。

多難の道のりではあったが、1986年、横石さんと農家4世帯が協力してようやくこのビジネスは動き始めた。横石さんらの弛まぬ努力が実り、注文はみるみるうちに増え、この動きに加わる農家も増えていった。30年近くの発展を経て、現在上勝町で木の葉ビジネスに従事する町人は約200人にのぼっている。平均年齢は70歳、最高齢は90歳を超えている。

上勝町では春から冬まで年間を通じて絶えることなく木の葉が採れ、種類にして約320種、年間の販売額は町全体で2億6千万円。注文にはインターネットを利用している。ホームページに木の葉の注文が入れば、横石さんと現地自治体が設立した会社に情報が提供される仕組みになっており、会社はさらにインターネットを通じて注文情報を農家に知らせ、農家はその情報に基づき木の葉を集め、集めた分だけそれに応じた報酬が得られる。中には年間1000万円以上稼ぐ農家もあるという。


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