中国インターネット協会の盧衛事務局長はこのほど、同協会主催の2016年(第6回)中国インターネット産業年次総会で「2015年中国インターネット産業総論・2016年発展情勢報告」を発表するとともに、ネット技術の進歩が市場の発展をもたらし、モノのインターネットが都市生活のスマート化を推進し、プラットフォームの入口をめぐる競争がますます熾烈になるとの見方を示した。京華時報が伝えた。
同報告は、16年の中国ネット産業の発展には次の3つの流れがみられると予測する。
まず、ネット発展の基礎的条件がさらに向上する。全国のネット普及率はまもなく半数を超え、農村・都市間の『デジタルデバイド』がさらに縮小する。高速モデルインターネットの普及が加速し、速度の向上と料金の値下げが引き続き推進される。
次に、ネット技術の進歩が市場の発展をもたらす。ビッグデータ取引に関わる標準が徐々に出そろい、市場取引が活発化する。モノのインターネットが都市生活のスマート化を推進し、プラットフォームの入口をめぐる競争がますます熾烈になる。クラウドコンピューティングウェブ2.0時代にはデータ資源がコア資産になる。
最後に、産業インターネットがこれから発展する。「インターネット+工業」の面では、工業のインターネットが製造業の改造を加速し、中国の製造強国へのモデル転換を後押しする。インターネットイノベーションの成果とエネルギーシステムとが徐々に融合し、スマートグリッドの発展が加速する。「インターネット+農業」の面では、現代型情報技術と農業の融合が加速し、「インターネットプラス」が農業の伝統的な生産経営のあり方を変える。「インターネット+サービス業」の面では、経済の影響を受けて急速に拡大発展し、信用サービスシステムが基本的に構築される。モバイルインターネットが「インターネット+健康」のパーソナル化サービスへの発展を促進する。モバイル決済事業の形態が金融の生態圏に入っていく。「インターネットプラス」のサービス事業者が登場し始める。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月8日