歴史問題を人の不幸を喜ぶ理由にすべきでない
中国で同様の災害である四川大地震が起きた当時、日本は救助隊12チームを派遣し、8ヵ所の災害地区の復興支援プロジェクトを建築して中国の救助活動を支援した。同様の災害が生じた今、中国の民衆はどのようにして理性的な愛国表現をすべきだろうか?
于氏は「災害に際し、我々は被災者と同じような心を持つべきで、これは全人類に共通した感情だ。理性的な愛国とは国に報いる行動と共に行われるべきであり、口で愛国を叫べばいいというものではない。それぞれの立場で努力し、正しい歴史観、民族観、国家観、文化観を確立し、強大な祖国建設のために自己の力を貢献することこそが真の愛国なのだと考える」とした。
また郭センター長はすでに日本研究の同僚らと各種ルートを通じて、日本の友人たちに慰問のメッセージを送ったとし、「天災を前に、被災国の人々を慰問し、心から同情を示したり、物質的な支援をすることは国際社会上での通則であり、人道主義の現れである」と取材に答えた。
郭センター長は中日間には歴史問題が存在し、日本の右翼の人々が今も中日関係を壊そうとしているが、これらの事実の存在を日本で発生した地震と一緒に語ってはならず、歴史問題を日本が地震で被害を受けていることを喜ぶ理由としてはならないと語った。
さらに郭センター長は「日本の被災地の人々を慰問し、支援することは、将来の中日関係の末永い平和と友好を発展させていく上で、非常に重要な意味を持つ。中国国民は理性的な愛国心の発露に心がけ、自己の言動に責任を持つべきだ。メディアはより多くの正しく積極的で意義のある声を報道していくことで、中国人の理性的な愛国を導くべきだ」と語った。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年4月18日