1982年、梅葆玖氏が北京の自宅敷地内で練習を行っている。
ずっと若いハートを保ち続けていた梅葆玖氏は誰もが思いもよらない車やオーディオの熱狂的なファンで、とくに交響曲、オペラ、またアカデミー賞受賞大作の映画を見るのも好きだった。もっともお気に入りの外国人歌手はマイケル・ジャクソンで、彼のレコードをたくさん持っていた。梅葆玖氏はできる限り自分で劇以外の人生を豊富にするよう努め、車や音楽のほかにも猫や犬を飼うのも好きだった。
2016年3月29日、82歳の誕生日当日、彼は北京第二外国語学院の教師と学生に講演を行ったが、これが彼にとって人生最後の公開講演となった。孫悟空の役者・六小齢童が微博(ウェイボー)で「梅葆玖さんが亡くなったことは伝統の京劇にとって取り返しのつかない大きな損失だ」とコメントした。
中国戯曲家協会会長で舞台芸術家の濮存昕氏は梅氏について、「梅派京劇を創設した梅蘭芳氏からすると、梅葆玖氏は主に伝承者としての役割を全うし、大事なステップであったが終わったわけではない」と語った。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年4月26日