ボールペン画を描いている石さん。テーブルの上に並べられた絵は、すべて彼がボールペンで描いた作品だ。
「毛筆や油絵用筆など絵画専用の筆に比べ、ボールペンは、色の種類が多い、持ち運びやすいなど、自分にとって気に入る点が多々あった。バックパックに放り込んでおけば、字を書くだけではなく、絵も描ける。ボールペンを使いだすと、便利で手放せなくなった」
石さんは、これまでに20枚あまりのボールペン絵画を完成させた。このうちの1枚は、8色を使って描いた静物画で、出来上がるまでに1カ月あまりかかり、見たところ油絵と区別がつかない。卒業を間近に控えた彼は、現在、自分の卒業制作の仕上げを急ピッチで進めている。卒業制作はやはりボールペン絵画だが、長さ2メートル、幅1.1メートルあり、描き始めてすでに2カ月あまり経った。
石さんは、「卒業後も、絵画に関する仕事に就きたい。だが、自分が描いた絵を売るだけで生計を立てるのは難しいのは良く分かっている。絵を描く楽しみは、私の一生の楽しみだ。もちろん、絵は私の生活をより良いものにしてくれる、生涯にわたっての我が良きパートナーだ」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月13日