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2016年7月13日  
 

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国務院新聞弁公室 「中国は南中国海における中国とフィリピンの紛争の話し合いによる解決を堅持する」という白書を発表 (15)

人民網日本語版 2016年07月13日15:25

(二)南中国海をめぐる紛争を適切に管理制御することは中比間の共通認識である

84.中国は一貫して、各国が規則の制定、仕組みの完備、実務的な協力、共同開発などの方法で紛争を管理制御し、南中国海をめぐる紛争の最終的な解決に良好な雰囲気を作りだすことを主張している。

85.1990年代以来、中比は紛争の管理制御について一連の共通認識に達している。第一、関連の紛争の問題に関して自制を保ち、事態を拡大化する可能性のある行動をとらないこと。第二、二国間協議の仕組みを通じて、紛争を管理制御することを堅持すること。第三、海上の実務的な協力と共同開発の推進を堅持すること。第四、関連の紛争が二国間関係の健全な発展、南中国海地域の平和と安定に影響を与えないようにすること。

86.中比はまた、『宣言』において以下の共通認識に達した。自制を保ち、紛争を複雑化、拡大化し平和・安定に影響する行動をとらない。領土と管轄権紛争を平和的に解決するまでは、協力と理解の精神に基づき、各種ルートを努力して探し相互信頼を醸成する。海洋の環境保全、海洋科学の研究、海上航行と交通安全、捜索・救助、国際犯罪の取り締まりなどの分野における協力を検討あるいは展開する。

87.中比は見解の相違の管理制御、海上での実務的な協力の展開において好ましい進展を遂げた。

88.1999年3月、中国とフィリピンは南中国海における信頼醸成に関するワーキングチーム設置の第一回会合を開催し、双方が発表した『中国とフィリピン信頼醸成のワーキングチーム会議共同コミュニケ』で「双方は『海洋法に関する国際連合条約』などの広く認められた国際法の原則に従い、協議を通じて紛争を平和的に解決することを誓約し、……双方は自制を保ち、事態の拡大化を招く可能性のある行動をとらない」と指摘した。

89.2001年4月、中比が発表した『第三回信頼醸成に関する専門家チーム会議の共同プレス声明』では、「双方は、両国が南中国海の協力方法を検討するために構築した協議メカニズムが効果的で、両国が達成した一連の了解と共通認識が中比関係の健全化および南中国海地域の平和と安定に建設的な役割を果たしていることを認識した」と指摘している。

90.2004年9月、中国とフィリピンの指導者が共に立ち合い、中国海洋石油総公司とフィリピン国家石油公司は『南中国海の一部海域における共同海洋地震作業の協議』に署名した。中比双方の同意を経て、2005年3月、中国、フィリピン、ベトナムの三カ国の国家石油会社は『南中国海の協定区域における三カ国共同海洋地震作業の協議』を締結した。三カ国の石油会社は三年の協定期間内に、約14万3千平方キロの海域の協定区域で、一定数量の2Dおよび、または3Dの地震測線を収集・処理し、現存の一定数量の2D地震測線を再処理し、協定区域の石油資源の状況を研究・評価することを取り決めた。2007年の『中華人民共和国とフィリピン共和国の共同声明』では、「双方は、南中国海における三カ国共同海洋地震作業が本区域の協力の手本となると考える。双方は、次の段階では三カ国の協力をより高いレベルに向上させ、本区域の相互信頼醸成の良好な情勢を強化することに同意した」と表明した。

91.遺憾なのは、フィリピン側が協力の意向に欠け、中比の信頼醸成のワーキングチーム会議が停滞状態に陥り、中国・フィリピン・ベトナム三カ国の共同海洋地震探査作業も継続できなくなったことである。


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