大都市で働き、小都市で暮らす「振り子族」 (3)

海外では早い時期から見られた生活スタイル

「二都市生活」という生活スタイルは海外では決して珍しくはない。日本での滞在歴がある趙さんに取材したところ、彼は東京の大学に通う一方で、別の都市でアルバイトをし、その二つの中間位置にある小都市で暮らしていたのだという。毎日三都市間を行き来するわけだが、非常に発達した都市間鉄道のおかげで行き来するのはとても便利だと答え、日本人にとってもこうした生活スタイルはすでに一般的なものになっているということだ。また米国やドイツなどの国々でも、毎日二都市の間を行き来するビジネスマンは非常に多く、なかには米国のニューヨーク市とニュージャージー州というように州をまたいで通勤するというケースもあるほどだ。