日本は島国であり、資源が極めて乏しい。日本が戦争を発動しても、または他国と共に中国に対して統合エアシーバトルやオフショア・コントロールを発動し、中国に対する封鎖を行っても、中国には反撃する能力がある。戦争を発動した側が良い結末を迎えたためしはない。米国のような強大な国でさえ、イラク戦争でもアフガン戦争でも甘い汁を吸うことはできなかった。ましてや西太平洋の一島国なら、なおさらだ。戦争は民心要素も考慮しなければならない。第2次大戦の記憶、特に米国が日本に2度投下した原爆の記憶から、日本の若い世代は戦争を深く憎んでおり、多くの若者は入隊する熱意を欠き、ましてや戦場へ赴くことは望んでいない。
日本にとって米国は同盟国であると同時に、「対戦相手」でもある。日本が普通の国になるには、歴史を正しく認識し、区切りをつけると同時に、米国との関係をうまく処理する必要がある。厳密に言えば、日本は米国から離れられず、米国によるコントロールから抜け出すことはできない。外交、安全保障面で米国によるコントロールから抜け出せなければ、日本が普通の国になることは不可能だ。米国は現在調整・適応期にあり、日本に対する制約を緩める気がある。だが数年後、ひとたび活力を回復すれば、再び出てきて日本に対処するはずだ。米日摩擦、特に米国に対する日本の嫌悪と憎悪は中国に対する憎悪を遙かに上回る。米国が日本に与えた心理的傷は他の国を遙かに上回る。現在、米日両国は互いに必要としているに過ぎない。摩擦はまだ爆発していないが、いずれ爆発する。
甲午戦争(日清戦争)から今年で120年。甲午戦争以降、日本は中国の発展を二度中断させた。日本が再び危険を冒し、中国の平和的発展を三度中断させる可能性はあるだろうか?歴史が繰り返されることはあり得ない。今日の中国は1894年の中国ではないし、1930年代の中国でもない。中国の軍と国民には、日本の引き起こす全てのもめ事や面倒を牽制する能力と手段がある。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月5日