英国の政府要人は李克強総理の英国公式訪問を前に強い期待を表明し、両国の経済・貿易協力関係を大きく促すものとの認識を示した。新華網が伝えた。
オズボーン英財務相はロンドンでの演説で「英国と中国は共に偉大で、悠久の貿易の歴史を持つ国だ。李総理の訪問によって、英中の経済パートナーシップは大きく前進する」と指摘。「英中両国間の経済・貿易関係は日増しに緊密化している。中国大陸部と香港以外での人民元支払いの3分の2がロンドンで行われている。中国はロンドンで人民元建て債券を発行し、資産管理を行っている。中国の銀行は英国で支店の設立も申請でき、ある中国の銀行は人民元決済行に間もなく指定される」と指摘した。
デービー英エネルギー・気候変動相は新華社の取材に李総理訪英への強い期待を表明。「英国はエネルギー、気候変動分野で中国との二国間、多国間協力の深化を希望する。李総理の訪英時に両国は経済・貿易関係の広範な分野で意思疎通を行う。エネルギー分野が会談の肝要な部分となる。両国は原子力、新エネルギー分野の相互投資について話し合うだろう」と述べた。
レトウィン英政策担当閣外大臣は「英国は中国からの長期的投資を歓迎する。中英両国経済には大きな補完性がある。両国政府間の協力が日増しに緊密化するに伴い、中国企業の対英投資も爆発的に増加している」と指摘。「英国は世界をリードする科学技術と同時に、欧州市場開拓における地理的強みも備える。より重要なことに、英国は中国からの投資に完全にオープンな姿勢でいる。英国は通信、インフラ、さらには原子力など敏感な分野でも中国企業の投資を歓迎する姿勢でいる」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年6月16日