エボラ熱への「反撃」
◆血清療法
エボラ熱の確かな感染源が特定されておらず、予防ワクチン・治療薬が開発されていないことから、世界各国のエボラ熱予防が難しくなっている。中国の伝染病専門家は、血清療法がエボラ熱の治療に効果を発揮する可能性があると指摘した。
エボラウイルスは猛威を振るっているが、伝染病を引き起こすウイルスの一般的な法則を守っている。エボラウイルスは、はしか、ジフテリアなどの伝染病と同じく、人体に入るとまずリンパ球を攻撃する。次に肝臓、脾臓という2大臓器を攻撃し、最終的に各臓器の機能を徹底的に破壊し、全身の免疫システムを損ねる。
ゆえに血清療法は、受動的な免疫療法と言える。この治療法では、回復期の患者もしくは動物の、すでに免疫力を持つ血清を患者に注射する。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月15日