テンセントの微信(WeChat)は14日夜、微信iOS新バージョンを正式にリリースし、アリババが提供する最大のオンライン決済サービス「支付宝」(アリペイ)に類似する機能を追加した。この機能を使えば、スムーズな振込が可能になる。この動きにより、微信の決済サービス「微信支付」と「支付宝」の対立が激化している。テンセントとアリババという2大IT企業の、モバイル決済を巡るユーザー争奪戦の火蓋が切って落とされた。北京商報が伝えた。
ユーザーは相手の携帯電話の画面に表示されている2次元コードをスキャンすることで、預金の振込が可能だ。新バージョンは振込の手続きを少なくし、ユーザーのオフラインの振込に対応し、振込を情報発信と同じようにシンプルにした。
専門家は、「微信のここ数回のバージョンアップは、微信支付の内容を中心としている。微信公衆プラットフォームは、ビジネス機能の名称をそのまま微信支付に改め、また微信グループの権限のアップグレードでも微信支付を固定化した。テンセントにとって、微信支付はモバイル決済市場を開拓し、主流の支付宝と競争を展開するための武器であり、微信支付の普及に全力を尽くしている」と指摘している。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月15日