15日午前、多くの人で賑わう上海ブックフェアで突然「騒動」が起こった。会場5カ所に悲惨な様子の「死体」が現れたのだ。ある出版社が企画したこのイベントは「死亡通知書―暗黒者」というサスペンス小説PRのためのものだ。「死体」たちはガードマンにより会場から退去させられたものの、出版社のこうした行動が論議を呼んでいる。揚子晩報が伝えた。
「死体」5体は、喉を切られて全身が傷だらけのもの、皮膚が恐ろしく焼け焦げたもの、顔中アザだらけのものなど様々で、衣服も血痕にまみれ、「私は『死亡通知单書を受け取った』」という文字がプリントされている。半時間も経たないうちにこれらの「死体」はガードマンによって会場から退去させられた。このいたずらは出版社が「死亡通知書―暗黒者」というサスペンス小説PRのために企画したものだった。「死亡通知書」とはサスペンス類の推理小説で、先ごろ騰訊(テンセント)の動画で話題を集め、特に若者に人気のウェブサイトでアクセス数が記録を更新していた。
こうしたインパクトのあるマーケティングに対して、会場のある高齢者は大きな叫び声を上げて警察に通報しようとし、保護者の多くは「やりすぎだ。子どもに悪い影響を与える」と難色を示した。しかし好奇心の強い若い読者は「アイデア溢れる」、「刺激的だ」と賛同している。若者たちは「死体」を取り囲み、記念撮影した上で微博(ウェイボー)などで公開していた。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年8月18日