2014年8月19日  
 

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日系三大自動車メーカー 戦略失敗で7月の売上激減 (2)

人民網日本語版 2014年08月19日13:30

▽日系車市場に圧力

業界関係者は、中国独自ブランド車の販売台数が11カ月連続で落ち込み、市場シェアも大幅に縮小しているのに、これまで強みを発揮してきた日系車がシェア奪回のチャンスをつかまえられないどころか、低下の道をどんどん進んで行くのはなぜだろうかと疑問を発する。

確かに、独自ブランド車の生き残りの可能性はどんどん狭まっている。独自ブランド車が奪い取られた市場シェアは、別のブランド車がわれ先にと手中にしている。同協会が発表したデータによれば、今年1~7月の日系ブランドの中国市場車市場におけるシェアは、前年同期の15.1%から15.3%に上昇し、上昇幅は0.2ポイントにとどまった。一方、ドイツ車の市場シェアは19.6%から21.5%に上昇し、米国車は12.3%から12.8%に上昇し、上昇幅はいずれも日系車を上回った。

ドイツ車は中国自動車市場でこれまでずっと強い立場にある。フォードを代表とする米国車は最近は目を引く動きをみせており、特に「クーガ」をうち出すと、フォードブランドの影響力や販売台数が大きく伸びた。データによると、今1~7月のフォードの中国販売台数は同33.2%増加し、累計販売台数は64万31台に上り、フォードが12年に中国で達成した62万6616台という数字を抜いた。このうち長安フォードの7月の販売台数は前年同月比18.9%増加し、1~7月の累計は同35.7%増加した。

▽戦略の誤りとの指摘

一部の業界関係者は、日系車の販売台数減少の原因の一つに他のブランドとの競争の圧力があるが、より重要な原因は日系車自身が抱える問題にあるという。ドイツ系車のディーラーは、「(日系車自身が抱える問題とは)たとえば製品の位置づけが誤っていること、新車導入ペースが遅いことなどだ。コンパクトカー市場を例に挙げると、現在の中国では最も売れ筋は価格8万元から12万元のものだが、日系車の主流コンパクトカーのいくつかは価格設定がこの範囲を上回る。現在、日系車のリニューアルは車型の垂直型のバージョンアップが主流で、新型車が研究開発されることは少なく、中国消費市場の変化に追いつけずにいる」と話す。

実際、釣魚島(日本名・尖閣諸島)の問題が起こる以前は、中国での市場シェアの低下にともなって、日系車は製品に関する問題を意識し、発想を変えて、新型車の導入や人材の現地化などを進めてきた。特に昨年以降は、中国市場における新型車導入ペースを次々に加速させてきた。ホンダは中国市場向けに開発したミドルクラスカー「クライダー」やミニバン「ジェイド」をうち出し、長安マツダと一汽マツダも初のスポーツ用多目的車(SUV)の「CX-5」と「CX-7」を相次いで発売した。トヨタも次世代「カローラ」と「レビン」を同時に中国市場に投入する予定だ。

だが現在の市場データをみる限り、これらの新車種は戦いに備えて磨きをかけなければならない。そうしなければ日系車が再び陣地を獲得するのは難しいといえる。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年8月19日


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