天津港(集団)有限公司と河北港口集団有限公司が共同出資して設立した新会社・渤海津冀港口投資発展有限公司が、このほど正式に発足した。新会社誕生により、天津市・河北省エリアの港湾資源が最適化され、両地域がそれぞれの強みで互いにカバーし合うことが期待される。
新会社は天津市の天津東疆保税港区で登録され、登録資本金は20億元(1元は約16円)に上り、天津港集団と河北港口集団がそれぞれ50%ずつ株式を保有する。渤海湾には港湾が多いが、港湾資源が集中傾向にあるため、建設の重複、無秩序な競争、構造的な生産能力の過剰といった問題が多かれ少なかれ存在する。新会社の発足は、利益共有に向けた協力メカニズムの構築につながり、合理的な分業を促進し、計画をよりよく統括し、それぞれの役割を踏まえた交互の発展を実現し、合理的な配置が行われバランスよく発展するこの地域の港湾の新局面を形成することになる。
天津港は中国北部最大の総合型港湾であり、世界でもトップレベルの人工深水港だ。新会社の李増軍董事長(会長)は、「現代型物流、道路輸送、保管・配送、物流金融、水上輸送金融、水上輸送保険などに関わる総合サービス型プロジェクトを重点的に発展させ、新会社を徐々に地域の枠と産業の枠を越えた大型の現代型港湾企業に発展させる」と意気込む。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年8月19日