中国銀行がこのほど発表した半期報告のデータによると、同行はグループ全体で上半期に純利益934億900万元(前年同期比10.97%増。1元は約16.8円)を達成し、このうち親会社の所有者に帰する純利益は897億2400万元(同11.15%増)だった。一日あたり平均5億元を稼いだことになる。中国新聞網が伝えた。
同行の今年の半期報告における純利益の増加率は前年同期よりも低下した。13年上半期の純利益は841億7200万元で同12.4%の増加だった。陳四清頭取は、「上半期の業績は並大抵のものではない。上半期の中国銀行は人民元建て預金の伸びが急速、海外業務の伸びが急速、非金利収入の伸びが急速、業務収入の多元化が急速で、いずれも業績に大きく貢献した」と説明する。
半期報告によると、6月末現在、同行の資産は総額15兆4700億元に上り、前年末比11.49%増加した。負債額は合計14兆4600億元で、同12.00%増加した。上半期の同行の利子所得は1566億7500万元で同14.12%増加し、利ざやは同4ベーシスポイント上昇して2.27%になった。非金利収入は782億4900万元で同13.74%増加した。
また同行は不良債権残高と不良債権率がやや上昇した。半期報告によると、6月末現在、同行のグループ全体の不良債権残高は858億6千万元で、前年末比125億8900万元増加し、不良債権率は1.02%で、同0.06ポイント上昇した。同報告によると、不良債権のうち、不良債権比率が最も高いのは生産能力が過剰な産業の不良債権で、0.98%に達した。不動産業の不良債権率は0.26%、地方政府の融資プラットフォームの不良債権率は0.13%だった。
陳頭取は、「中国銀行は生産能力が過剰な産業、地方政府の融資プラットフォームに対する貸出を厳格に把握・コントロールし、銀行の資産管理業務、同業者間取引業務、不動産関連業務などに対するリスク管理を強化していく」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年8月21日