国際刑事警察機構(インターポール)は13日、世界各国で宝石を次々と盗んだ疑いで、中国人の孟建国容疑者を、スイスのチューリヒで実行犯逮捕したことを明らかにした。インターポールによると、同容疑者は世界9カ国で14件の盗みをはたらき、盗んだ宝石の価値は数百万ドル相当に達したという。羊城晩報が伝えた。
インターポールによると、通称「アミン」と呼ばれている孟容疑者は46歳、インターポールの「最重要指名手配犯リスト(レッドリスト)」に掲載されている。同容疑者が2012年以降関わったと見られる犯罪および犯罪未遂事件は14件に上っている。この中には、中東バーレーンで起こった150万ドル(約1億6千万円)相当のダイヤモンド窃盗も含まれる。
インターポールの発表によると、宝石店の店員が、店を訪れた客が、同業者から警告するよう情報が回ってきていた孟容疑者であると見ぬいて警察に通報、孟容疑者と仲間がチューリッヒで逮捕されたという。
インターポールは、「2人の容疑者は、宝石店に入ると、店内で最も高額の指輪を出してくるよう店員に求めた。店員がいくつかのダイヤの指輪をテーブルの上に並べると、容疑者は店員に道を尋ね、名刺を要求して店員の気をそらせ、店員が後ろを向いた隙を狙ってそのうちの1個を盗んだ」と話した。