金融情報を搭載した地域限定通信(RCC)用携帯電話モバイル決済カード「沃信順」が、13日に海南省で全国に先駆けてお目見えした。携帯電話本体や電話番号を変更する必要はなく、SIMカード(契約者情報を記録したICカード)を交換するだけで、POSシステム(販売時点情報管理システム)やおサイフケータイの機能などを利用した携帯電話による決済が可能になる。
沃信順は海南省農村信用社と海南師範大学が共同でうち出したもの。伝統的な近距離無線通信(NFC)のモバイル決済では、端末を専用のものに交換する必要があり、プロバイダーが変わる場合は番号も変更する必要があった。RCCのモバイル決済は本体や番号を変更する煩わしさがなく、SIMカードを替えるだけですぐに利用できる。
沃信順カードは、校門のセキュリティ通過、授業の出席記録、図書館への入館や本の貸し出し、生活関連サービスなど多方面で学生生活をサポートし、学生にとってはサイフやキャンパスでの「身分証明書」になるとみられる。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年9月15日