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2014年9月25日  
 

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人民網日本語版>>経済

中日の高速鉄道競争、専門家が読み解く「日本は不利」 (2)

人民網日本語版 2014年09月25日14:23

タームサック博士:日本の新幹線の価格は中国よりも高額で、この価格的な劣勢によりインド側はまだ態度を決めかねている。多くの国がおそらくより廉価な技術を求めている。ここ数年来、コストが高すぎるため、日本の新幹線の海外売り込みは大きな成果を収めていない。中国の高速鉄道技術は日本の新幹線よりも「お値打ち」であり、コストパフォーマンスも高い。

--日本の国際協力機構(JICA)専門家の鈴木基義氏はASEAN諸国の取材に答える中で、「日本のアジアに対する新幹線売り込みは、たとえ利益がゼロであっても受注を勝ち取るべきだ」と述べた。日本は本当に採算度外視で高速鉄道を売るのだろうか。

タームサック博士:どんな理由があるのか知らないが、実現する可能性はないと思う。

▽協力・展望 高速鉄道プロジェクト投資で、中国は長期的に好感抱かれる

--日本メディアの報道によると、2015年末までにASEAN経済共同体(AEC)が発足すれば、地域内の貿易がより活発になる。中国が物流網で主導的な地位を獲得すれば、日本が被る損失は計り知れない。経済連盟の発足が中国の高速鉄道の発展を大きく促進するだろうか。

黄博士:AECは中国南部の国境地域に安定し繁栄する地域環境をもたらすことができる。この地域は中国にとって巨大な市場という意味をもち、その重要性が日に日に高まっている。このような戦略的な理由により、高速鉄道の線路が中国とASEAN諸国との経済的連携やその他の連携を加速させ、深化させることになる。迅速な交通手段は重要な役割を果たすようになる。これに観光産業の発展が加わって、中国とASEAN諸国との距離がますます近くなる。また中国が高速鉄道プロジェクトに投資することで、ASEANの国々は中国に対し長期にわたり好感を抱くことになる。

タームサック博士:鉄道がつながれば、中国の貿易の発展を一層促進することができる。来年はASEANと中国との貿易額が倍増して5千億ドル(約54兆5500億円)に達する見込だ。特に中国-ASEAN自由貿易協定(ACFTA)の交渉が続いており、成立すれば、中国・ASEAN貿易をより一層促進することになる。中国とASEANとが手を結べば、世界最大の自由貿易区が誕生する。

▽労働力に技術支援、中国に勝算あり

--中国とASEAN諸国の将来の高速鉄道をめぐる協力の見通しはどうか。

黄博士:中国とASEAN諸国の将来の高速鉄道などのインフラ協力の見通しは非常に明るい。一部の国の政府には高速鉄道のような大規模な工事プロジェクトを計画する力がないが、中国はこうした国々を支援できる。また大規模な工事プロジェクトを実施する際、中国は現地のために十分な労働力を生み出すことができる。これに技術移転の可能性が加われば、中国が勝利する公算が大きくなる。

タームサック博士:中国は適切な技術支援と長期的な支援を提供し、ASEAN諸国が高速鉄道のプランを一歩ずつ実施するように導くことができる。たとえばラオスの場合は鉄道交通が非常に限られたもので、ラオスとシンガポール、マレーシア、タイ、中国とを鉄道でどのようにつなぐかを、中国は今後考えていかなければならない。(編集KS)

「人民網日本語版」2014年9月25日


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