提供される料理が北京風味であるという特徴のほか、宴席に並べられるテーブルも、北京の伝統や特色が際立っている。国家会議センター内のある西洋料理の食事会場では、会食用テーブルのコーディネートがすでに完成していた。中でも最も目立つのは、粉砂糖でできた兵馬俑32体の像だ。身長約30センチ、重さ約1キロの将軍2体と兵士30体は、すべて粉砂糖を原料とした手彫りの彫刻作品だ。本物の兵馬俑にはすべて、彫った職人の名前が入っているように、これらの「粉砂糖兵馬俑」の胸にも、これらを作った前菜シェフの苗字「閆」の字が刻まれていた。閆シェフは半年前、APEC首脳会議会食のテーブルコーディネートの構想を練り始めたという。その他の多くのテーブルも、北京旧市街地の四合院(伝統的家屋建築)および壁、天壇、糖葫芦、狛犬など、北京の民俗をテーマとしたテーブルセッティングが施されていた。
国家会議センターは、APEC会食のため、料理別「生え抜きチーム」を結成した。「中華料理チーム」は、資格所持者の採用率が8割を上回り、うち1人が「中式烹調師(中華料理調理師)高級技師資格」を持っている。また、「西洋料理チーム」を率いるのは、仏政府の『お抱え」料理長Fedeli氏だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年10月30日