アマゾン中国法人はこのほど、海外の6つの大型拠点から中国へ商品を直送するサービスを始めたことを明らかにした。消費者はアマゾンの米国、ドイツ、スペイン、フランス、英国、イタリアにある6大拠点から8千万点を超える商品をスムースに買うことができるようになった。11月11日の独身の日を前に、アマゾン中国は海外通販サービスのテスト運営を開始する予定で、海外通販で全面的に攻勢をかけ、国際ブランド戦略をうち出したい考えだ。東方網が「労働報」の29日付報道として伝えた。
▽米国からは最速3日で到着
今年8月、アマゾンは中国(上海)自由貿易試験区への入居を発表し、試験区内で物流センターと保税倉庫を設置することを明らかにした。
このたびの中国への直送サービスでは、アマゾン米国の商品2500万種類、アマゾンドイツの商品1200万種類、アマゾンスペインの商品1200万種類、アマゾンフランスの商品1千万種類、アマゾン英国の商品1千万種類、アマゾンイタリアの商品約800万種類が対象になる。靴、衣類・アクセサリー、栄養健康食品、パーソナルケア用品などが含まれる。
アマゾンの海外直送サービスを利用した場合、通関手続きを迅速に終わらせることができ、配送サービスは標準タイプ、快速タイプ、高速タイプの3種類から選ぶことができる。アマゾン米国の拠点はさきに中国への直送にかかる国際送料を大幅に引き下げるとともに、配送にかかる時間を短縮した。内部テストでは物流プロセスにかかる時間を7~10日に縮め、最速の場合は3日で商品を消費者の手元に届けることができた。
▽今年の通販輸入規模は1200億元以上
海外通販は大きなパイだ。最近は、洋碼頭、西洋匯、美国購物網などの海外通販専門サイトが相次いで登場し、バーバリーやASOSなどの国際ブランドの直営サイトが次々に加入し、国内の総合型通販大手も海外通販輸入事業を相次いで手がけるようになった。