日本で売れ残り男女が増える主な原因として、以下が挙げられる。
■ この20年あまり、日本国内では不景気が続いている。正社員になれない若者が続出、恋愛もままならず、結婚などもってのほかだ。統計データによると、日本の非正規雇用者数は2千万人を上回り、仕事と所得いずれもが不安定な状態だ。このような情勢のもと、多くの若者にとって、恋愛ひいては結婚は、「手を伸ばしても届かない高すぎる望み」となってしまった。
■ 日本は今もなお、伝統的な男性中心社会のままで、「亭主関白」という考え方のもと、家事を手伝い子供の面倒を見る男性は、まだ多いとは言えない。このため、多くの有能な女性が、「仕事か家庭か」という難問に直面し、「キャリアを諦め専業主婦になる」もしくは「家庭の幸せを捨てて、一生独身を貫く」の二者択一に迫られている。
■ 日本の社会観念に変化が生じた。2000年以前の日本社会では、いい年になっても結婚しないことは、「恥ずかしいこと」で、周囲から「所帯さえ持てない半人前の人間」とバカにされないよう、早く身を固めた方が良いと考える人が多かった。また、終身雇用制だった当時、社員は、結婚して子供をもうけた後、やっと昇進できるというパターンが主流だった。だが、この数年、ほとんどの人が、「独身であっても別段恥ずかしくない」と考えるようになり、企業側も、「結婚」を昇進の条件として考慮に入れることもなくなった。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年12月5日