8日、阿里巴巴(アリババ)グループのオンライン決済サービス「支付宝(アリペイ)」が10周年を迎えた。支付宝はこれを記念して、全てのユーザーに過去10年間のネット支払額を合計した「勘定書」を配布。多くの人が微信(WeChat)のモーメンツで、自らの勘定書を公開した。支付宝が発表したデータによると、中国人は2004年からの10年間で、支付宝を使い計423億回の決済を行った。地域別に見ると、北京の今年の1人当たりの平均決済額は、全国2位となった。京華時報が伝えた。
支付宝は2004年12月8日に誕生し、昨日で10周年を迎えた。支付宝は昨日、この10年間の勘定書を公開した。全国の過去10年間の決済総額を見ると、広東省が15.5%、浙江省が12.5%、上海市が9.3%、北京市が9%、江蘇省が8.8%で1−5位を占めた。地域別に見ると、北京の今年の平均決済額は3万3562元(1元は約19.42円)で、全国2位となっている。1位の上海は3万8560元。
北京の今年10月31日までの平均決済額は3万3562元で、2004年の713元から10年間で47倍増となった。ところが都市別の順位を見ると、北京・上海の2大都市は杭州・金華という浙江省の2都市に及ばなかった。杭州市の今年の平均決済額は4万4197元、金華市は3万9964元。
またスマートフォンの普及により、モバイル決済が支付宝全体に占める比率が今年54%に達した。地域別の順位を見ると、中西部のモバイル決済が占める比率は東部地区を上回っている。これは注目すべき点だ。北京の比率は51%で、中西部の各地、全国平均を下回っている。支付宝側は、「モバイルネットワークの波が押し寄せる中、中西部は後発者の強みにより、追い越しに成功した」と説明した。
支付宝が昨日発表したデータによると、支付宝のファンド投資サービス「余額宝」の利用者数は、2014年第3四半期までに1億4900万人に達し、200億元の利益を創出した(1人当たり133元)。2013年6月にサービスを開始してから約1年の間に、余額宝の収益率はピークの7%から現在の約4%に低下したが、依然としてオンライン金融の代表的な商品とされている。支付宝はデータを分析し、「1980年代生まれが利用者の主力となっており、その人数は全体の43.9%を占める。1990年代まれが2位の年齢層となり、全体の33.2%を占めている。支付宝の利用者全体のうち、1990年代生まれが32%を占めている」と発表した。
また支付宝が発表したデータによると、余額宝の他に、生活費、カードの返済、携帯電話料金のチャージ、振込が支付宝で最も頻繁に使用される4大機能となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月9日