遼寧省環境保護庁が28日に発表した情報によると、遼寧省は160カ所の都市汚水処理場の映像によるリアルタイム監視システムの建設を順調に完了し、都市汚水処理場のリアルタイム監視の全面カバーを実現した。人民日報が伝えた。
遼寧省は毎年25億トンの汚水を排出しており、そのうち3分の2は市民の生活排水だ。都市汚水処理場の浄水効果を最大限に発揮するため、遼寧省政府は「天眼」プロジェクトを実施し、すべての汚水処理場に映像リアルタイム監視システムを配備し、汚水処理場の運行をリアルタイム監視することを決定した。
現在すべての汚水処理場の曝気槽と排水口に高画質動画撮影装置が取り付けられており、360度全方位の監視、複数の画面の切り替え、映像の再生、画像のキャッチといった機能を持っている。システム全体がネットワークを通じて都市汚水処理場の24時間の絶え間なき監視を実施する。環境保護法執行部門は同システムを通じて事故当時の映像、各時間帯の汚染物質排出のリアルタイムデータを調べることができ、これを根拠とし法に基づき行政処分を執行し、突発的な事故および汚染に関連する紛争の処理を可能にする。
環境保護部門の責任者は、「同システムは市民が参加できる機能を追加し、市民との交流と意見の募集を実現する予定だ。市民の報告した問題に基づき、一定期間内に問題を調査しこれを解決し、その全過程を市民に通知する。また結果を社会に公表し、全社会による監督という態勢を実現する」と説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年12月29日