日本の公正取引委員会に相当するブラジルの経済防衛行政審議会(CADE)はこのほど、タカタに対し、ブラジルで価格操作を行っているとの疑いで独占禁止法違反調査に着手した。CADEによると、すでに、ブラジルにおける製造・財務情報などの違反に関する証拠を掴んだという。今回の調査の対象となった主な部品は、シート・ベルト、エアバッグ、ハンドルなど。
日本車メーカーの立場からすると、確固とした組立チェーンを確立することは、当然必要なことだ。最大の利潤を追求するために、閉鎖された中で特定の部品メーカーと提携することは、ビジネス論理から見ても問題はないと思われる。だが、事故を隠ぺいし、長期的な癒着が続けば、日本車メーカーのあまりにも傲慢な面が、おのずと暴露されることになる。
専門家は、次の通り指摘した。
自動車部品は、技術革新を進めるプロセスで、厳格な品質検査を行う必要がある。検査を繰り返す場合さえある。このような行程は、より時間がかかるだけではなく、経費もかさむ。よって、だんだんと検査のための時間を短縮し、コストダウンを図る。タカタ製エアバック問題は、日本車組立チェーンが抱える一連の問題を暴きだした。特に、共生している腐敗した悪性腫瘍が、いつになったら根治されるかは、まだ誰にも分からない。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月23日