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元レート変動が対外貿易への影響を過剰に解釈するな 商務部

人民網日本語版 2015年08月17日13:48

商務部(商務省)対外貿易司の責任者はこのほど、最近の人民元為替レートの変動状況について、「このたびの人民元の対米ドルレート基準値の調整は、企業によって受ける影響が異なる。輸出を中心とする企業は相対的にみて利益を受け、輸入を中心とする企業は相対的にみて外貨両替コストが上昇し、重資産型で米ドル建て負債を多く抱える企業も一定の影響を受けることになる。中国は輸出入大国であり、加工貿易がかなりの比重を占めており、今回の人民元レートの正常な調整が対外貿易に与える影響を過剰に解釈してはならない」と述べた。「経済日報」が伝えた。

上半期、中国の対外貿易の輸出は前年同期比0.9%増加し、世界の主要エコノミーおよび新興市場国より好調だった。世界貿易機関(WTO)のまとめた統計によると、1~6月の米国の輸出額は同5.2%減少し、日本は8.1%減、韓国は同5.1%減、インドは同16%減、南アフリカは同6.4%減、ブラジルは同14.7%減だった。7月には多くの国で輸出が大幅に減少したが、前年同期の異常ともいえる伸びで比較の対象となる基数が引き上げられたことの影響を除けば、なお正常な変動の範囲に収まった。全体としてみると、中国の輸出構造の調整が好転する状況は変わっておらず、中国の国際市場に占めるシェアが安定的に増加する状況にも変化はなく、対外貿易発展の基本的側面に根本的な変化はみられないという。

同責任者は、「グローバルバリューチェーンを背景として、地域を越えた川上から川下に至る分業と産業内の貿易活動がいたるところで行われるようになったため、1つのエコノミーの通貨の価値の変動とそれが輸出入に与える影響は、瞬く間にチェーン内の他のエコノミーにも波及し、通貨安の輸出に対する牽引効果は拡散されて弱まることになる。最近の一連の主要エコノミーの通貨安の状況をみると、輸出に対する牽引効果は通貨の低下幅をはるかに下回っていた」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年8月17日

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