便利で利用者が多い、これが銀聯カードの主な特徴であり、中国ブランドの誕生・発展の主な特徴でもある。欧米や日本にはたくさんのブランドがあるが、主に富裕層が消費し、値段が高くてなかなか手が出ないことが特徴だ。時流に乗ったファッションブランドというのもあるが、時間の流れと共に起伏の多い道をたどるのが常だ。中国のブランドは富裕層のためのものではなく、一般大衆に受け入れられるところに特徴がある。
西尾さんは、「中国人観光客はうちの店の一番のお得意さま」と話す。山中さんは、「銀聯カードがあれば、中国人消費者は日本での買い物が便利になり、割引価格で買い物できるようになる」と話す。
今年1〜6月、中国人消費者の日本での銀聯カード利用額は3600億円に達した。14年は2800億元だった。この勢いで発展し続ければ、今年の利用額は少なくとも14年の3倍になる。消費が縮小を続ける日本では、顧客が減らなければ御の字で、倍増など見込めるはずもない。店側が中国人消費者と彼らが使用する銀聯カードに注意を向けるようになるのも当然の成り行きだ。
銀聯カードは便利で利用者が多いという特徴を引っ提げ、大きな足取りで日本市場にやって来た。中国ブランドのこうした親しみやすさは、より多くの世界の消費者に受け入れられるとみられる。日本にはさまざまな種類のデビットカードやクレジットカードがあるが、利用するとショートメッセージで知らせるサービスを提供するところは少ない。銀聯カードの各種サービスコンテンツはすでに日本のデビットカードを追い越しており、こうした各種の強みにより、多くの日本人消費者と日本の店舗が、銀聯カードを使いたい、受け入れたいという気持ちをますます募らせている。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月19日