「僕たちの家に帰ろう」スチール写真
〇目が高い日本の配給会社、かつては「別離」など大賞受賞作を配給
「僕たちの家に帰ろう」は、2014年第27回東京国際映画祭コンペティション部門でお目見えした。その後、日本での配給権を獲得するマジックアワーは、同作品を製作した労雷影業の東京事務所と速やかに接触し、日本での配給権について話を進めた。マジックアワーは、日本有数の文芸映画配給会社。カンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した「4ヶ月、3週と2日」、ベルリン映画祭ゴールデン・ベア賞(最高賞)受賞作「別離」「私の、息子(原題:チャイルド・ポーズ)、カンヌ国際映画祭受賞作「ビヨンド・ザ・ヒルズ」「神々と男たち」など、厳選されたハイレベルの作品を配給している。同社の誠意が通じ、双方はスムーズに提携合意に達し、「僕たちの家に帰ろう」は、同社が日本で配給する初めての中国大陸部の作品となった。リー・ルイジュン(李睿珺)監督も日本を訪れ、公開前の最後のPRイベントに出席した。イベント参加者との交流会を通じて、同監督は、「何の障害もなく、日本の皆さんに私が映画で表現したことを理解してもらえると自信を持った。歴史的な諍いやカルチャー・ギャップがあっても、感情と自然を描いた芸術作品は、違う国の人々にとって、最高の交流媒体となり得る」と感じたという。