日本企業420万社のうち、いったい何社が100年後も生き残るだろうか。日本経済大学の後藤俊夫教授は「老舗企業の研究改訂新版」の中で、日本企業で100年続くところは10万社を超えるとの見方を示す。
韓国中央銀行が2008年に発表した報告書「日本企業の長寿の秘密と啓示」によると、世界で200年以上続く企業は約5千社あり、そのうち日本企業は約3千社で60%を占める。世界的にみて、日本に長寿企業がこれほど多いのは、極めて特異なことだという。
▽100年企業になるにはどうしたらよいか?
ロイヤルダッチシェルのアリー・デ・グース取締役は「学習型組織」という概念の提唱者で、企業が長寿を保つ秘訣として次の4点を提示した。
(1)企業は環境の変化に敏感で鋭敏でなければならない。あらゆる環境の変化に素早く対応できなければならない。
(2)企業全体が強い結束力と独自性をもたなければならない。
(3)企業の財務戦略は保守的でなければならない。企業は創業初期にだけ信用不足で製品によるもうけを出せないのではない。多くの企業は成熟した後も、無計画な拡張は行わない。拡張は将来の倒産を招く致命的な転換点や導火線になる可能性があるからだ。保守的な財務戦略は企業が成熟し、成長するための第一条件だ。
(4)企業は寛大さをもたなければならない。企業のトップと従業員との関係では、寛大さが非常に重要だ。