ユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産委員会はこのほど、同委員会が今年7月にドイツのボンで開催した世界遺産委員会会議の討議記録を公開した。この記録には、日本が「明治日本の産業革命遺産」を申請した際に、朝鮮人の強制労働を認める発言をした内容が含まれている。新華社が報じた。
韓国聯合ニュースの11日付報道によると、公開討議記録の第220ページから第224ページにかけて記載されている議事録の脚注部分に、日本の佐藤地・ユネスコ大使が7月5日に会議において英語で行った発言内容が盛り込まれている。
佐藤氏はここで、「1940年代、大勢の朝鮮半島の人々や多国の国民が、一部の施設において、本人の意に反して過酷な環境のもとで労働を強いられた」と発言した。
日本は、今年の早い時期に、8県23か所の工業遺跡をまとめて「明治日本の産業革命遺産」として、世界文化遺産リストへの登録申請を計画した。だが、このうち多くの施設で、第二次世界大戦中、外国から強制連行された労働者が過酷な労働を強いられ、多くの労働者が死亡したため、韓国から反対の声が上がった。