(2)なぜ今「供給側の構造改革」が強調されるのか?
権威筋:「三つの期間の重なり(経済成長速度のギアチェンジ期、構造改革の陣痛期、4兆元景気対策の消化期)」から「新常態」へ、さらには「供給側の構造改革」に至る道のりは、たゆまぬ模索と認識の深化のプロセスだ。供給側の構造改革は、経済情勢を正しく見据えたうえで選択された経済管理の処方箋だ。主観的にどう考えようと、客観的なルールには背けない。転換を急がなければ、いつかは袋小路にたどり着く。「四降一昇(経済成長率の下落、工業品価格の下落、実体経済の利益の下落、財政収入の伸び幅の下落、経済リスク発生率の上昇)」などの矛盾と問題は、主に構造性のものだ。現在の情勢において、国民経済が短期間にV字回復を実現するのは不可能であり、L字型の成長段階を経ることになるだろう。中長期の経済問題を解決するには、従来のケインズ主義の処方箋では限りがある。構造改革こそが根本的なやり方だ。
(3)供給側の構造改革は、経済発展の新常態をけん引する重要な革新となる。各活動の重点はどのように変化するのだろうか?
権威筋:中央経済政策会議では、経済発展の新常態に適応し、これをけん引し、供給側の構造改革を推し進め、以下の10業務の重点の転換に努める必要があると提起された。
・経済発展に関しては、発展の質と効率の向上をより重視する。
・経済成長の安定化に関しては、供給側の構造改革をより重視する。
・マクロコントロールに関しては、市場行為と社会の見通しの誘導をより重視する。
・産業構造の調整に関しては、足し算、引き算、掛け算、割り算の併用をより重視する。