山東のその後の印象は?「街は急速に発展し、人は親切」
訪中前、宮本さんの両親には些かの不安があった。すでに結婚年齢に達しているのに、山東には少なくとも2年は滞在しなければならない。2歳年下の弟はすでに結婚しており、姉の宮本さんも早く自分の幸せを見つけてほしいという両親の娘への思いだった。そんな両親の不安をよそに、「私自身はあまり深く考えていない。中国での研修はとても良い経験であり、今年9月から来年7月までは山東師範大学で中国語を勉強し、その後は山東省人民政府で研修を受け、和歌山と山東の友好交流のために少しでも貢献したい」と意気込む。
済南での生活はすでに3ヶ月が経っており、口にできる中国語はまだ少ないが、大部分は聞き取れるようになった。「山東の街の発展はとても速い。まだ数ヶ月しかいない私でも変化していくのが実感できる。これまで日本でたくさん中国に関する悪いニュースを見たが、今ではイメージも変わり、人々はとても親切なことを知った」と宮本さん。歴史的な問題から、当初は中国の人々との交流に不安を抱いていたが、相手と向き合って生身の交流をしてこそ真に心が通う交流ができるということを改めて知ったと語る。