○最初は皇后・側室だけの「特別の食べ物」だった「擀面皮」
岐山の文学・歴史関連資料によると、岐山「擀面皮」が誕生したのは、清の康煕年間にさかのぼる。当時、岐山八亩溝に住んでいた王同江が、宮廷料理人となった。彼は、自らの経験を活かし、この美食を生み出した。これが皇后や側室に大評判となった。都で宮廷人だけが味わえる料理として、門外不出となったため、「御京粉」と名付けられた。
晩年、高齢のため退職し故郷に戻った王氏は、弟子を集めて技術を伝えた。これに伴い、宮廷の軽食が民間人に伝わり、いまでは全国津々浦々に知れ渡る「西の都の美食」となった。手作業による製作プロセスで「擀(押し伸ばす)」作業があることから、人々は「御京粉」を「擀面皮」と好んで呼ぶようになった。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年3月21日